2023/02/22 15:02
私は服を何度も作る
いつの間にか染み込んだ半年毎に全てを変えるそのサイクルから抜け出した
他人のやり方に口を挟むつもりは無い
各自”物作り”をしていると心に置きその時出来る最善最良を目指しクリエーションしていけば良いと思う
717が送るA PERSON/LOOKER各ブランドにおいてはそのサイクルの服作りでは消え失せる迄の期間の短さが製作に掛けた時間や思いと合わずシーズンと言う概念を捨てた
”出会って知った瞬間が一番新鮮で常に面白く、寄り添い朽ち果てるまでの様々な経年変化を楽しめる服”であればと思います。
A PERSONに関して言えばそれこそ全ての品番を定番品番にしたいと思い設立しました。
アパレル界に数多く存在するアノ定番の様なボロボロになったらまた新しいのが欲しくなる完成度を目指し幾多のパターン調整や長く着れる生地の選択、付属品の品質からボタン一個の留め方にまで目と手を入れ作っております。
たまにボディ(リバース等)を使う時も有るのですがそれはその物から更に先が見えた場合にのみ使っています。
サイクルで言えば一定数(生地から取れる着数一杯とか)で作り次回作る際にはまた生地を選びパターンの微調整等を入れ再生産します、その為毎回のロットはその生地だけの物になっております。
LOOKERは僕が小学校低学年ぐらいから見て来た様々なファッション界の流れの中でストリートアパレルが最強であったあの黄金期に見て多大なる影響を受けた様々なブランドのかっこいいやり方や不透明で有るからこそ”こちら側からの動き”が重要であったあのスタンスを現代に提示したらどう映るだろうと実験しています。
使用するグラフィックや刺繍の意図に添うボディの選択
プリントインクの工夫や新しい技法の探求、はたまた原点回帰の自身による手刷り
刺繍職人さんとの度々に渡る打ち合わせからなるストリートウェアでは見た事無いぐらいの緻密で精巧な刺繍等
見て来た人には分かる『有る様で絶対に他には無い』服でありそれでいて長い期間着て頂ける様にタイムレスであり通年通用する様削ぎ落としを込めシンプルかつインパクトが有り悪目立ちでは無いが確固たる主張がある服をと思っております。
単純に言うと『こういうの着てる人を街で見たい』と思い服を作っております。